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ベル&ロスが、BR-03を新たな次元へと押し進めるBR-X3シリーズの第2章「BR-X3 ナイトビジョン」を発表~

BR-X3 ナイトビジョン~夜間任務のためのインストゥルメントウォッチ

ベル&ロスのアイコニックなBR-03を新たな次元へと押し進めるBR-X3シリーズの第2章として、最先端航空機に搭載されるヘッドアップナイトディスプレイから着想を得たBR-X3 ナイトビジョンが登場しました。前衛的なX3コレクションをさらに拡張する限定モデルです。航空計器から着想を得るベル&ロスは、昼夜を問わず完璧な視認性を確保する発光技術の専門性を培ってきました。革新的な構造を持つケースは、先進的なコンポーネントと最先端素材を融合し、光を放つフューチャリスティックなカモフラージュで包まれています。BR-X3 ブラック チタニウムおよびBR-X3 ブルー スティールと並ぶBR-X3の三部作のひとつとして登場したBR-X3 ナイトビジョンは、マニュファクチュールムーブメントBR-CAL.323を搭載し、スーパーコピー時計COSC認定と5年間の保証によって高い信頼性を誇ります。

光を纏う前衛的デザイン
洗練された機能美を備えるBR-X3シリーズの41mmのケースは、高い堅牢性を確保する多層構造を採用しています。この構造は、BR-X3 ナイトビジョンにおいても際立っています。上下のプレートには、カーボンファイバーと発光素材を融合した高性能複合素材「LUM-CAMO」が使用されており、卓越した視認性と未来的な質感を実現しています。

4隅のピラーには光を放つグリーンラバーを採用し、暗闇における視覚的存在感を際立たせます。上下のプレートの間に配置されたミドルケースには、ブラックのDLCコーティングを施したチタンを採用し、軽量性と耐久性を両立しています。


グラフィカルに描かれた光の世界
BR-X3 ナイトビジョンは、その革新的な設計とグリーンのスーパールミノバの採用により、真の夜間任務用インストゥルメントウォッチとして際立つ存在です。グリーンの選択は偶然ではなく、戦闘機パイロットの間で「コリマトゥール・テット・オート(CTH)」として知られる航空機のヘッドアップディスプレイ(HUD)システムに由来しています。

BR-X3は、ベル&ロスのプロフェッショナル・インストゥルメントウォッチの哲学を体現しており、航空の世界との明確な親和性を示しています。ナイトビジョンの特徴的なダイヤルは、グリーンのアクセントを配したX字型構造で構成され、多層構造のスケルトン仕様となっています。


ダイヤルにはスモークガラスを採用し、ムーブメントが透けて見える構造です。ダイヤル上には、発光素材のカットアウトパターンが施され、暗所での視認性を高めるとともに、立体的な表情を演出します。風防にはグリーンのサファイアクリスタルを使用し、全体のデザインに統一感と未来的な印象を与えています。

オープンワークのダイヤルは、メカニカルな印象を強調すると同時に、マニュファクチュールムーブメントの美しさを際立たせます。ケースバックにもグリーンに着色されたサファイアクリスタルが採用され、特別な装飾が施されたローターを覗くことができます。

特筆すべきは、70時間のパワーリザーブ表示や大型の日付表示窓のカットアウト部分にもグリーンのスーパールミノバが施されている点です。

この光発素材は、数字、インデックス、針にも使用されており、卓越した夜間視認性を提供するだけでなく、光のグラフィカルな表現としても力強い印象を与えます。BR-X3 ナイト ビジョンは、まるでコックピットの中心や航空宇宙管制センターの暗闇に没入するような体験をもたらします。

空を駆けるムーブメント
BR-X3コレクションの41mmの多層構造ケース内には、BR-CAL.323キャリバーが搭載されています。このマニュファクチュールムーブメントは、ベル&ロスのためにケニッシによって特別に開発されたものです。約70時間のパワーリザーブを備えたこのムーブメントは、スイス公式クロノメーター検定機関(COSC)によって認定されています。250本限定の本モデルにふさわしい高性能キャリバーです。


前衛的なインストゥルメントの三部作
卓越した性能を備えたナイトビジョンは、前衛的なX3のラインアップを完成させるモデルです。このシリーズは、革新的なチタン製のBR-X3 ブラック チタニウム、より洗練された現代的なタイムピースであるBR-X3 ブルー スティールから始まりました。

航空宇宙の世界に由来する様々なコンセプトを探求するベル&ロスは、新たなコンセプト“ナイトビジョン”を加えました。BR-X3三部作は、その革新性によってコレクションの限界を押し広げることを目的としています。科学者や技術者が実験的または極限的なプロジェクトに用いる“X”コードは、アイコニックなBR-03ラインの最も先進的な進化を示すものであり、ベル&ロスがプロフェッショナルパイロット向けに設計された航空計器の機能性を腕時計に落とし込む姿勢を象徴しています。

技術的機能性、グラフィック的表現、そして美的大胆さのすべてにおいて、インストゥルメントウォッチというコンセプトは究極の表現に到達しました。


【仕様】
BR-X3 Night Vision
Ref.BRX3R-GN-CA/SRB
税込価格:¥2,057,000
限定:250pcs. LIMITED EDITION


ムーブメント: キャリバー BR-CAL.323(自動巻き)
・パワーリザーブ 約70時間。
・機能: 時間、分、秒
ケース:マイクロブラスト加工のグレード2チタン。フォージドカーボンと蓄光素材
・ケースサイズ:幅41 mm/厚さ13.30 mm。。
・ねじ込み式リューズ
・ブラック DLCコーティングのリューズガード
・ラバー製のベゼル外周リングとケース
・四隅の装飾ピラー
・サファイアクリスタルケースバック。
・カバーガラス: 反射防止サファイアクリスタル。
・防水性: 100m
文字盤 : 3層構造。サファイアクリスタルのベースプレート、マイクロブラスト加工の発光アプライドフレーム、マイクロブラスト加工のインサート
・Super-LumiNova® X1 (緑色発光)を充填したアプライドインデックス
・Super-LumiNova® X1 (緑色発光)を塗布した時針と分針
・3時位置に日付表示窓
・9時位置にパワーリザーブ表示。
ストラップ: オープンワークのブラックラバーストラップ
・バックル: マットブラックPVD加工のチタン製ピンバックル

【お問い合わせ】
ベル&ロス 銀座ブティック
〒104-0061 東京都中央区銀座4-9-13
Tel. 03-6264-3989
#bellross

[ベル&ロス]
ベル&ロスの歴史は1994年、二人の親友、カルロス・ロシロとブルーノ・ベラミッシュの時計製造と航空への情熱によって切り開かれました。フランスとスイスのヘリテージを持つベル&ロスは、一躍、本格アビエーションウォッチの分野で代表的な存在となりました。
2005年には、航空計器からインスピレーションを得て誕生したBR-01を通じて、革新的なデザインコードを生み出し、その“四角の中に丸”という象徴的なデザインは、全ての基幹コレクション、プロフェッショナルに向けたBR-03、都会的なBR-05、前衛的なBR-X5に受け継がれています。革新性と卓越性のシナジーによって体現される“コックピットから腕時計へ”という思想は、極限のプロフェッショナルだけでなく、機能的で独創的な時計を求めるあらゆる人々に向けられています。現在ベル&ロスは、600の販売店、25の高級ブティックからなる、厳選された国際的ネットワークを通じて、80か国以上に拠点を置いています。また、その世界は、パトルイユ・ド・フランス及びRafale Solo Displayとの権威的なパートナーシップによって結ばれています。

スピニカーとSECONDE/SECONDE(セコンドセコンド)とのコラボレーション 2025エディションが登場~

愛らしすぎて各国で完売の名作、“47 3のファントム”を探せ~SPINNAKER(スピニカー) ✖ SECONDE/SECONDE/(セコンドセコンド)とのコラボレーション 2025エディションが登場~ 蓄光するカスタムナイロンストラップと、「50」を表すUVライトが付属

パリの気鋭時計アーティスト、ロマリック・アンドレ率いるseconde/seconde/(セコンド / セコンド)とのコラボレーションが再び実現しました。アンドレの幻想的なイマジネーションによって、少し不気味で不思議なファントムたちを召喚。40mm径の「ファントム・スチール」と43mm径の「ファントム・ホワイト」の、サイズが異なる2モデルで展開されます。ウブロスーパーコピーN級品先行発売された英国や米国等では多数の有名メディアで紹介されてバズり、即SOLD OUTを記録。 いよいよ日本での初回生産分の販売がはじまります。

妖しくてユーモラスなファントムの行進
ダイヤルにあふれる亡者の群れ──そこは常世と現世のはざまなのでしょうか? スペクトラル・グレー(幽霊のような灰色)と名付けられたダイヤルには、驚くほどたくさんのファントムたちが行進しています。

それも、平坦なプリントではなく立体的なモールドによって成形。幽霊らしい姿を生き生き(?)と表現しています。

3色の蓄光塗料で光を放つ
夜こそ、彼らの時間。ダイヤルを彷徨うファントムたちにはスイスルミナスが施されていて、暗所において妖しく幽幻な明かりを放ちます。しかもホワイト・ブルー、グリーンの3色が使われて、個性的な表情を際立たせます。

ダイヤル以外にも潜む47 3のファントム
ダイヤルの6時位置に刻印された「47 3」の数値は、この時計に舞い降りたファントムの数。しかし、スイスルミナスが施されたダイヤル上のファントムの数は47……あとの3体はどこに? 

ダイヤル以外の場所にも、ユーモラスなファントムが潜んでいます。

UVライトでタリーマークが出現!独創的なシースルーケースバック
時計の内部には、高い信頼を誇る日本製機械式ムーブメントを搭載。サファイアクリスタルのシースルーバックも備え、そこからムーブメントの精巧な姿を堪能できる……と思いきや、大きく映し出されるのはローターに化けたファントム。大きな瞳には暗所で光るスイスルミナスが施され、「50」を表すタリーマークはUVライトで光る仕掛けです。

ファントムの足元のような波打ちベゼル
不気味な住人たちがもたらす魔力は、ベゼルにも。“存在のゆらぎ”を現したファントムの足元のように大きく波打ちしています。放射状のサンレイ仕上げと合わせ、不思議な世界観を印象付けます。

ライスブレスレットとナイロンストラップに付け替えられる
ブレスレットには中ゴマに細かな楕円状パーツを配した“ライスブレスレット”を採用し、精悍さとクラシックな趣を両立。取り付け部にクイックリリースレバーを備え、特別な工具なしに簡単に着脱できる仕様です。

さらに、ファントムのような“変幻自在”さを求めるユーザーの希望に応え、ナイロンストラップも同梱。ダイヤルに漂うファントムたちと同じく、暗所においてストラップ全体が光る蓄光仕様です。

モデルのベースはアンティークの味わいを宿すフルースコレクション
呼吸装置が生み出され、人類が海の中へ進出しはじめた19世紀にインスピレーションを受けたフルースコレクションには、懐かしくも味わい深いディテールが凝縮されています。

視認性を第一にした針やインデックスのデザイン、目盛りが蓄光素材で塗装された逆回転防止ベゼルなど、数々のディテールがアンティークの世界へと誘います。

限定生産
初回生産分は40mm径の「ファントム・スチール」が1,050本、43mm径の「ファントム・ホワイト」が1,150本で、「2025 Edition Batch No.1」としての刻印が施されます。

[seconde/seconde/(セコンドセコンド)]
seconde/seconde/は、フランス人アーティストであるロマリック・アンドレが主催する時計デザインプロジェクト。伝統を踏襲した時計をベースにアイロニーやユーモアのあるデザインを加えることで新しい価値を創出。ブランドやコレクターとのコラボレーションが急増しており、時計愛好家の興味を引きつけています。

【概要】
ファントム・ホワイト - 43mm
品番:SP-5170-11B
価格:88,000円(税込)
限定:バッチNo.1 限定1,150本
※販売:公式オンラインショップ・一部SPINNAKER取扱店

ファントム・スチール - 40mm
品番:SP-5170-11B
価格99,000円(税込)
限定:バッチNo.1 限定1,050本
※販売:TiCTAC系列限定

[共通スペック]
Movement:日本製 自動巻ムーブメント
Water Resistant:15気圧防水
Lens:サファイアレンズ
Band:ステンレススチール/カスタムナイロンストラップ(蓄光)
付属品:UVライト

【お問い合わせ】
株式会社ウエニ貿易 時計事業部
〒110-0008 東京都台東区池之端1-6-17
TEL:03-5815-3277

[SPINNAKER(スピ二カー)]~海を越え、海と生きるクラシックダイバーズウォッチ
スピニカーに宿るのは、深淵なる世界を切り拓いてきた海のパイオニアたちのスピリット。視認性を高める伝統のドットインデックス、インナーベゼルが回転するコンプレッサーケース、潜水艇をイメージしたバブルレンズ……
未知の深海に挑み、人類の好奇心を奮わせてきた先人たちの腕元には、常に先進的で技術の粋を極めた腕時計が収まっていました。スピニカーが提供する“クラシックダイバーズウォッチ”は、そうしたダイビングの輝かしい黄金時代や現代に至るまでの歴史に敬意を払い、ヴィンテージが放つ美学を現代によみがえらせています。
スピニカーのタイムピースは、海の魅力や冒険心が秘められるとともに高度な基準に基づいて製造され、革新的な技術や厳選された素材を活用し、職人たちのクラフツマンシップが息づいています。スピニカーは、偉大なるダイバーやヨットマンを数多く輩出してきたイタリアでデビューしました。クラシックとダイバーズを融合したデザインは、イタリアをはじめ、イギリスやフランスなど世界中で人気を博し、2019年からは日本を含むアジアでの展開も始まりました。ブランド名の由来は、追い風を操る帆。ヨットの前方に位置し、追い風を受けて走るときに使用される半球形の帆のことで、海の世界へと駆り立てる“アドベンチャー精神”を表しています。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1は彼の青春時代の時計である。

今日発表されたタグ・ホイヤー フォーミュラ1 KITHエディションだ。これがまあ一種の、我々が待ち望んでいたF1である。すぐに分かるかと思うが、このリリースは過去に忠実で、ロニー氏らしい、そしてキースらしいひねりが加えられている。

今回の発表に先立ってロニー氏と話をする機会があり、新リリースに関する彼の見解を聞くことができた。予想どおり、このプロジェクトは非常に個人的なものであった。「僕が初めて手に入れた時計は、1995年に母から贈られた28mm版のF1だったよ」とファイグ氏。「次に手に入れたのは1997年で、それは赤いケースとシルバーのバンドが付いた35mmの時計だった。それを自身の最初の本物の時計と考えていて、10代のあいだずっとそれを使っていたよ」と彼は言った。そして彼は最後に、「13歳から18歳までのあいだに好きになったものは、残りの人生でもずっと好きになるものだ」と、心打つ言葉で締めくくった。

タグ・ホイヤースーパーコピー代引き優良サイトとキスの)共有リファレンスである、スティールとブラックベゼルのフォーミュラ1。

そこでファイグ氏とタグ・ホイヤーは、近年自然にリバイバルしてきた時計を復活させるプロジェクトに乗り出し、多くの友人たちが最高のコンディションのヴィンテージを探し求めていたこの時計を見つけた(ダイムピースとカム・ウルフはそう見ている、という意味だ)。ファイグ氏はこれらの時計を開発する際に、明確なビジョンを持っていた。「僕の最初の時計となった腕時計に携わることは、90年代から知られているものを完全復刻させるための素晴らしいストーリーになると思った」とファイグ氏は述べた。「その時代に大きな影響を与えた文化的アイコンについて、物語を伝えたかったんだ」

冒頭で述べたように、これらは完全な再現でありながら、そうではない部分もある。では細かい部分を少し掘り下げて、どう取り組んでいるのかを見てみよう。今日発売される時計は合計10本で、色や素材の組み合わせが多岐にわたり、90年代のF1の雰囲気をほうふつとさせる。この時計がタグ・ホイヤーというブランドにとってどれほど重要なのか指摘することが大切だ。というのも、フォーミュラ1シリーズは1986年に発表され、タグ・ホイヤーのブランドを冠した最初の時計となったからである(80年代に買収されたあと、ホイヤーとは一線を画した)。

我々の会話のなかで、ファイグ氏は今回のリリースに向けて彼の中での完璧な復刻の定義をより明確にしてくれた。「僕たちが一緒になってデザインを始めたとき、レトロなカラーウェイを完璧に復刻させることはしなかった」と彼は述べた。「キスの店舗がある都市を基にデザインしたから、とてもクールな方法でそれを実現できたよ。つまり、美的感覚もサイズも忠実に復刻しているんだ」

多くのブランドが37mmや36mmの時計を女性用としてマーケティングしていると考えると、35mmで忠実に復刻されたこの時計には驚かされる。いろんな意味で大胆な試みだ。これをムーンスウォッチと比較する前に知っておいて欲しいのは、新しいF1モデルは1本19万2500円(税込)というよりプレミアムなものであり、コレクションコミュニティからの強い懐古への憧れを受けて、過去に真剣に焦点を当てたブランドを代表するものである。

ブルーのタグ・ホイヤー限定モデル。

そのプレミアム価格はいくつかの形で表れている。ひとつは、より堅牢なラバー素材を使用したストラップ。次に3、40年前に使用されていたものよりもはるかに強力なプラスチック材料である、アーナイト®の使用だ。さらに時計にはサファイアガラスが使われている。最も興味深いのは、色や素材の組み合わせに関係なく、まったく同じ価格で購入できることだ。私自身、兄が子どものころに持っていたような、フルSSのブレスレットモデルが気になった。彼はそれをどこかでなくしてしまった。…私は彼を許していない。

10本の時計は、タグ・ホイヤー独自のリファレンス、キスの店舗を代表するリファレンス、そして両ブランド共通の単一リファレンスの3つのカテゴリーに分類される。共有されるリファレンスは、そのブラックベゼルが付いた全SSモデルのなかで最もオーソドックスな外観をしているため、容易に識別できる。タグ・ホイヤーのモデルは、それぞれグリーンとブルーでDLCコーティングされたSSケースを持ち、それと揃いのラバーストラップが付いている2本の時計で展開される。

それから、ベゼルにグラデーションの数字が入ったブラックはニューヨーク、フルレッドは東京、クリーミーなホワイトはマイアミ、イエローはトロント、色とりどりの奇抜なバリエーションはハワイ、SSのグリーンベゼルはパリ、SSのブルーベゼルはロサンゼルスを表しており、これらはキスだけの限定モデルとして販売される。

人それぞれ好きなものがあるだろう。遠くから見ると、我々が若いころに愛用していたF1ウォッチとほとんど同じに見える。ただよく見ると、ロゴに大きな変更が加えられていることがわかる。代わりに現在は“Kith Heuer”となっている。ブランドの新CEOであるジュリアン・トルナーレ(Julien Tornare)氏に、この件について尋ねた。大手時計ブランドが自社のロゴを変更することは、決して小さなことではないからだ。

“タグ・ホイヤーはアヴァンギャルドな技術という意味のTechniques d’Avant Gardeの略です”とトルナーレ氏は述べた。“私たちのやり方が前衛的でなければ、ブランドのDNAを壊してしまいます”。いままでそうしてきたとしても強気な発言である。

この時計もそうだ。多くの人々にとって感情的に重要な時計を見事に復活させ、このような意味のあるデザインシフトを行うには、かなりの勇気が必要である。しかし、それは理にかなっている。これらは限定モデルであり、タグ・ホイヤーのF1の歴史と同じくらい、最近のキスにはブランドとの親和性がある。ファイグ氏が(6時位置の)“Just Us”というダイヤルテキストのように、ちょっとした工夫を加えることに抵抗を感じなかったのはこのためだ。どのモデルにも、それが表す都市や、“Kith and Kin”というテキストなど、特別なエングレービングが施される。

これらの限定モデルは多岐にわたるので触れておこう。ラバーシティエディションはそれぞれ250本限定、SSシティエディションはそれぞれ350本限定。ブラックDLCコーティングのケースを備えたブルーとグリーンのタグ・ホイヤー限定モデルは、各825本限定である。ブラックベゼル、SSケース、SSブレスレット(私のお気に入り)を備えた共有リファレンスは、幸運にも1350本限定と、最も豊富に生産される。なお10本すべての時計が入ったプレゼンテーションボックスを購入することも可能だ。私はこのボックスをジュネーブで見たが、全部が一緒になっているのを見るのはとても壮観だった。しかしもちろん、それには代償が伴う。ボックスは75セット限定で、価格は1万8000スイスフラン(日本円で約308万7000円)だ。アメリカ(および日本)での最終的な価格についてはまだ決定しておらず、決定次第記事を更新する。

それぞれの時計にはアーナイト®製ベゼルとクォーツムーブメントが搭載されている。どの時計にも独自の輝きとストーリーがあり、残りの美観的なディテールは自身で決める部分だ。例えば、東京のレッドシティエディションは、日本人F1ドライバー片山右京氏とのパートナーシップのもと、80年代に開発された珍しいモデルにちなんでいる。私はこのモデルがとても気に入っているが、それとは別にクリーミーなマイアミエディションもかなり引かれた。全体的に、どのリファレンスも着用したいと思うような感触と装着感があった。それはまるで思い出を追体験しているかのようだ。しかし、ヴィンテージを感じられる手首の感触のひとつひとつに、素材のアップグレードの実感も感じられる。これらはオールドスクールでありながら、堅牢であると同時に新鮮さもある。これは、私が真に評価する完璧な復刻のうちのひとつだ。

本日、これらの時計が発表され、一連の発売が始まる。まず、5月3日にマイアミのタグ・ホイヤーブティックで発売され、5月6日に世界各地で発売される。キスモデルがあなたにどう語りかけるかどうかは別として、タグ・ホイヤーとロニー・ファイグ氏が協力してこのような製品を生み出した事実は素晴らしいことである。F1シリーズの明るい未来を物語っていると思わざるを得ないし、私はそれを楽しみにしている。ただその前に、どれが一番好きなモデルか、ぜひ教えてほしい。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1 KITH。ステンレススティールケース、35mm径×9.45mm厚(ラグからラグまで40mm)、12時位置に“Kith & Kin”のエングレービング。クォーツムーブメント搭載。アーナイト®製ベゼル。パリとロサンゼルスの限定モデルはSS製ケースと5連ブレスレット。ブルーとグリーンのタグ・ホイヤー限定モデルはDLCコーティングを施したSS製ケース、遊環にキース・ホイヤーのロゴを配したラバーストラップ。ラバーストラップのシティエディションは、アーナイト®ケースとベゼル、遊環にキース・ホイヤーのロゴ。ラバーシティエディションは各250本限定、SSシティエディションは各350本限定。ブルーとグリーンのタグ・ホイヤー限定モデルは、ブラックDLCコーティングのSS製ケースを備え、各825本限定。ブラックベゼル、SS製ケース、SS製ブレスレットの共有リファレンス(私のお気に入り)は、幸運にも1350本と豊富に生産。ボックスは75セット限定。5月6日全世界発売。価格はすべて19万2500円(税込)

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