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ショパール アルパイン イーグルが41 XP TTで再び極薄化を実現。

超薄型でチタン製、かつオープンワークのL.U.Cムーブメントを搭載したこの新作は、ショパールがアルパイン イーグルをウォッチメイキングにおける“上位機種”へと昇華させたことを示すものである。

2019年の誕生以来、アルパイン イーグルは内外ともに幾度となく変化を遂げてきたコレクションだ。これまでショパールは、イエローゴールドケースにフルジェムセッティング、高振動ムーブメントの搭載やクロノグラフの実装、さらには超薄型ケースにサーモンダイヤルの組み合わせなど、さまざまなアルパイン イーグルを発表してきた。

ウブロスーパーコピー激安代引き先に取り上げた昨年のXPSは、大成功を収めた。それ以来、私の同僚たちはSlackの#watchtalkチャンネルで、その超薄型フォルムの素晴らしさを喧伝し続けている。アルパイン イーグルに新たな上位機種を誕生させる道を、XPSがハイビートキャリバーを搭載したケイデンス 8HFによって切り開いたのだ。

そして今年、アルパイン イーグル 41 XP TTがラインナップに加わった。ここであなた(そして私自身)のために、時計における"Semantics 101”(言語学やコンピュータサイエンスの文脈で使用されるフレーズ。これらの領域における基本的な概念や原則を導入するための初歩的なコースや講義を指す)を少し振り返りつつ、注意喚起していこう。まず、(タイトルで言及しているが)この時計の文字盤をスケルトンダイヤルと呼んではいけない。なぜなら、ショパールはこれをスケルトン(実際そうなってはいない)でもオープンワーク(これは非常に明確だ)でもなく、“L.U.C 96.17-Sの複雑な機械的機構全体が視認できる新しい超薄型タイムピース”としてはっきり説明しているのだから。非常に工業的な外観を持つXP TTをよく観察してみれば、なんとなく納得がいくのではないか。実は正直なところ(失礼、どうしようもなかった)、スケルトン文字盤とオープンワーク文字盤の違いについて30秒ほど考えなければならなかった。技術的にはこの文字盤はオープンワークと言えるのだろうが、オーデマ ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンのような高価格帯の高級時計のそれとは異なる種類のものである。

なぜショパールがこのモデルを“オープンワーク”モデルとして発表しないのか、その理由を包み隠さずお伝えする前に、簡単に情報を整理しておこう。モデル名のXPは、eXtra-Plat(超薄型)の略だ。この時計のムーブメントであるL.U.C 96.17-Sの薄さは3.3mmで、ケース全体の厚みは8mmと非常にスリムになっている。総じて、かなり薄いと言えるだろう。そしてTTはテクニカルチタニウム(Technical Titanium)の略であり、したがってこの時計はメインコレクションのアルパイン イーグルよりもかなり軽量である。XP TTの直径は41mmだがベゼルは薄く、基本的なプロポーションとは少し異なっている。これは、この“オール・グッズ・オン・ディスプレイ(すべての要素が一覧できる状態)”の文字盤をより広く見せるためのものだろう。地板とブリッジにはケース開口部の曲線に沿うようにオープンワークが施され、ムーブメントの中心を囲む同心円状の空間を作り出している。地板の仕上げがないため、ある種インダストリアルな印象を与えるとも言えるし、皮肉な言い方をすれば、少し素っ気なく見えるとも取れる。それでも、ここにはまだまだ美的な要素がふんだんに盛り込まれている。サンドブラスト仕上げの地板とブリッジはブラックロジウム仕上げで、金メッキの歯車列と“L.U.C”のエングレービングが施された22Kゴールドのオフセンターマイクロローターを際立たせる見事なコントラストを生み出している。地板の仕上げに物足りなさを感じるのであれば、巻き上げ機構に施された面取りや、細部まで磨き上げられたビスなど、まさにL.U.Cにふさわしいディテールへのこだわりにも注目して欲しい。

2012年に初めて採用されたL.U.C 96.17-Sは、ショパール初の自社製スケルトン/オープンワークのムーブメントである。そう、XP TTをスケルトンモデルと呼ぶなと私は言ったが、2012年当時、彼らはオープンワークを施した斬新なモデルをLUC XP スケルテックと名付けていた。このムーブメントを最後に使用したのは(今年以前では)、2021年のLUC XP スケルテック限定モデルである。このムーブメントを搭載した時計は、すべてではないにせよ、そのほとんどの地板にジュネーブストライプがあしらわれていた。これまでのスケルテックには、L.U.Cラインに期待されるように、もう少しトラディショナルな装飾が施されていたのだ。まず私が思うに、XT PPの地板は、アルパイン イーグルのケースのサンドブラスト仕上げと調和するようにデザインされているのではないだろうか。少なくとも、このブラスト仕上げの地板はショパールが意図的に施したものであることは明らかだ。個人的には、より開放的なオープンワークを施したムーブメントが発表されてもよかったと思う。控えめな仕上げのL.U.Cムーブメントというのは、パラドックスを抱えていて少々滑稽でおもしろい。しかしおそらく、これはよりリーズナブルな価格(正確には税込392万7000円)でオープンワークのプロダクトを生み出す試みの一環なのだろう。そして私は、時計分野における民主主義を支持している!

この時計はグレード5のチタン製だ。しかし正直に言うと、私は軽い素材にさほどこだわりがあるわけではない。実際、私はゴールドの時計が何よりも好きなので、このチタン製の時計を手首にはめたときにどう感じるかについて、役に立つ意見を述べることはできない。言いにくいのだが、チタン製の時計はどれも同じような感覚で、「うわぁ、信じられないほど軽い時計だ!」という一般的な反応を呼び起こしたのちに、すぐに次の時計に目移りしてしまう。しかし今回のモデルには俄然好奇心が湧いて、試着するに至った。41mm径のチタン製“オープンワーク”スポーツウォッチなんていかにも私の好みじゃなさそうなのだけれど、その見た目が気に入ったのだ。実物を見る前から、その外観に引かれていた。だから私は、いまここでこの時計について書いているのだ。そして、私がヴィンテージのサンモリッツ スケルトンにちょっとした こだわりを持っていることも、好奇心が刺激される要因となった。新作のチタンウォッチかヴィンテージのサンモリッツか、私がどちらを選ぶかの答えはもうお分かりだろう。しかし、今日は近代的な時計の購買層について考え、彼らが近代的なアルパイン イーグルに何を求めているかを考察してみたいと思った。そしてどうやら、軽量性こそが求められているようなのだ!

より軽さを求めているというのなら、この特徴的なアルパイン イーグルのブレスレットはチタン製でとても快適だ。また、ショパール独自のルーセントスティール™製トリプルフォールディングクラスプが採用され、新型のセーフティプッシュボタンも配されている。ダニーの紹介記事によると、クラスプのセーフティプッシャーは手首からの取り外しを容易にするためのもので、間もなくアルパイン イーグルの全モデルに導入される予定だそうだ。ケースと同様に、このチタン製ブレスレットもステンレススティールのそれより少し黒っぽい色をしている。ちょっと光沢が控えめで、よりラギッドな印象だ。

アルパイン イーグル 41 XP TTは、アルパインが“ポピュラー”な腕時計へと踏み出すための次のステップとしては合理的で、完璧に理にかなっている。ここで言うポピュラーな時計とはブレスレット一体型のスポーツウォッチのことで、時計コレクターのコミュニティがドレッシーで一風変わった時計を賞賛するようになる一方で、大衆はこうした時計を貪欲に消費し続けている。しかし、これは決して事業拡大のための展開ではない。“オーデマ ピゲが売れているようだから、オープンワークのラグジュアリースポーツウォッチを作ろう”というコンセプトではないことは確かだ。第1に、XP TTにはサンモリッツ スケルトンという先代モデルがある。そして第2に、XP TTはショパールのスポーツモデルを、時計愛好家の世界においてショパールがこれまで標榜してきたスタイルへと導くものだ。つまり、真のドレスウォッチとしてのエレガンスである。ショパールはこのコンセプトについて“究極の古典主義的表現”とでも言うだろうが、それは間違いではないだろう。80年代と90年代における超薄型モデルを見れば、スリムなベゼルとケースが過去何十年にもわたってショパールの得意分野であったことがわかるはずだ。

すべてのコレクションにおいて、ショパールは可能な限り最高級の仕上げを追求している。カリテ フルリエの新作は、L.U.Cの水準をはるかに超えている。コアコレクションであるL.U.Cのドレスウォッチは、万人の好み(あるいは懐事情)にはそぐわないかもしれない。だが、アルパイン イーグルにこれらの高級ムーブメントを引き続き採用することで、ショパールが重視する高い仕上げを、より身につけやすいものへと昇華させている。これは審美的な反発ではなく、汎用性の追求なのだ。

ショパール アルパイン イーグル 41 XP TT。直径41mm、グレード5チタン製、ブレスレット一体型ケース。透かし彫りダイアル。ムーブメントはL.U.C 96.17-S、パワーリザーブ65時間。100m防水。価格は392万7000円(税込)で現在発売中。

パテック フィリップの計画が変更され、この素晴らしい時計が生まれた。

新作のRef.6301Aは、グラン・プチ・ソヌリとミニッツリピーター、グラン・フー エナメルダイヤルを備え、それらはパテックのコンプリケーションでは最も希少な金属素材のひとつであるスティールケースに収められている。

Patek 6301A
 昨年のOnly Watchオークションの延期は、パテック フィリップスーパーコピー激安代引きいくつかのブランドが撤退する結果となったが、残ったブランドには付加的な影響もあった。一部の小規模ブランドのなかには、今後のリリースのための新しいアイデアを試す機会としてOnly Watchを利用し、最終的な連続生産の価値を証明するために、大規模なオークション結果の好評を必要としている。しかしパテックは待つことを選ばなかった。Only Watchのリリースに基づいたシリーズの生産を見合わせた代わりに、彼らはそれを進めることにし、30本限定のミニット・リピーター・アラーム 1938Pを発表した。この時計のグラン・フー エナメル文字盤にはフィリップ・スターン(Philippe Stern)氏の肖像が描かれている。過去のパテックと比べると非常に異彩を放っているが、この新しい時計は、より“パテック”らしい。

Patek 1938P
Only Watchではなく、シリーズで発売されることになったパテック 1938P。

 Only Watchにおいてはいつものことだが、新しい6301Aはパテックのグラン・プチ・ソヌリとミニッツリピーターのユニークバージョンである。シースルーバックから見える手巻きCal.GS 36-750 PS IRMムーブメントは、3つのゴングを打ち鳴らす。時計のケースは、チャイムウォッチとして最も理想的な金属のひとつであるSS製で(ゴールドやプラチナのような密度の高い素材は音を消してしまう)、サイズは44.8mm径×12.03mm厚である。私の知る限り、パテックがグラン・プチ・ソヌリを単独で製作したのはこれが初めてである(ほかに思い当たるのは、記録を打ち立てたOnly Watchエディションのグランドマスター・チャイムのみだ)。つまり、グラン・ソヌリモードではクォーター(毎15分)と時刻、プチ・ソヌリモードでは時刻のみが打ち鳴らされることになる。またサイレント機能も備えており、リューズにあるモノプッシャーボタンを押すことで、要求に応じてミニッツリピーターでチャイムを鳴らすこともできる。

Patek 6301A
Patek 6301A
 ムーブメントは37mm径×7.5mm厚と非常にコンパクトでありながらふたつの主ゼンマイ香箱を搭載し、ムーブメント自体は約72時間、打鍵(打刻)機構では約24時間のパワーリザーブを提供する。このふたつのパワーにより、時計は24時間のうち、全1056回ソヌリの打刻ができる。ムーヴメントには、スモールセコンド(デッドビートセコンドとも呼ばれる)のジャンピング機能も搭載された。

Patek 6301A
 文字盤上部は、カテドラル・ゴング・ミニットリピーターの最新バージョンであるRef.5178Gと同様、ブルーグリーンのグラン・フー エナメルを使用し、手作業でギヨシェ彫りを施した渦巻き模様の手工芸文字盤が配されている。さらに12個のバゲットカットダイヤモンド(0.45ct相当)のインデックスをセットし、ムーブメントのパワーリザーブとソヌリインジケーターのインデックスには、“ONLY”、“ONE”とプリント。全体的に見て、この時計はブランドのなかでも目を引く一品であり、過去に彼らが行ってきたリリースとの調和を感じさせるものである。SS製グランドマスター・チャイムの記録を破ることはできないだろうが、ぜひ実機でこの時計を見てみたいと思う。

基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: グラン・プチ・ソヌリ・ミニッツリピーター・レアハンドクラフト Only Watch(Only Watch Rare Handcrafts Grande and Petite Sonnerie, Minute Repeater)
型番: 6301A-010

直径: 44.8mm
厚さ: 12.03mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブルーグリーンのグラン・フー エナメル、ハンドギヨシェの渦巻き模様ダイヤル(フランケエナメル)
インデックス: ダイヤモンドバゲット、パワーリザーブインジケータープリント
夜光: なし
防水性能: 非防水
ストラップ/ブレスレット: ブルーグリーンのパティーナ加工を施したアリゲーターストラップ、SS製フォールドオーバー・クラスプ

Patek 6301A
ムーブメント情報
キャリバー: GS 36-750 PS IRM
機能: 時・分・デッドビートセコンド、3つのゴングによるグラン・ソヌリとプチ・ソヌリ、ミニッツリピーター(リューズで作動)
直径: 37mm
厚さ: 7.5mm
パワーリザーブ: ムーブメントは約72時間、打鍵機構は約24時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万5200振動/時
部品点数: 全703点
クロノメーター: なし
追加情報: パワーリザーブ&ソヌリインジケーターには“ONLY”、“ONE”とプリント、サファイアクリスタル製シースルーバックにはメタライズドプリント(金属蒸着技術)で“Only Watch 2024”と記載

価格 & 発売時期
価格: 見積もり価格は150万~180万スイスフラン(日本円で約2億2500万~2億7000万円)

セイコーの高級時計コレクション「セイコー特選腕時計」に端を発し、

クレドール誕生50周年を記念して、ブランドの魅力的な世界に没入できる特別なイベントを5月31日(金)に開催。この貴重な機会にHODINKEE読者を20名様限定でご招待します。

クレドールはその語源のリシャールミルスーパーコピー激安代引き“黄金の頂き”にふさわしい品質と美しさを追求した腕時計を作り続けてきました。50周年を迎え、クレドールは“The Creativity of Artisan(匠たちの探求と豊かなる創造)”を新たなキーワードに、芸術性を秘めたデザインと、多くの人に愛される普遍性を両立させつつも新しいスタイルを作り出すべく、細部にまで手間と時間を惜しむことなく熟練の職人の手仕事が光る魅力的なコレクションを数多く発表しています。


 クレドールとのコラボレーションのもと、HODINKEE Japan読者の皆さんにブランドの魅力をより深くお伝えするため、今回は限られた方だけが参加できる特別なイベントを企画しました。5月31日(金)に開催される本イベントでは、50周年限定モデルの初お披露目やタッチ&フィールの実施のほか、独自に配合した絵の具でひとつひとつ手描きされるため生産数が限られる、叡知Ⅱの磁器ダイヤルの絵付け体験イベントの実施も予定。50周年という節目にふさわしいまたとない貴重な機会となっています。


叡知Ⅱの磁器ダイヤルは焼成後、絵付け用絵の具を用いてインデックスやロゴを手で描き、再度焼成しますが、本イベントではこのダイヤルへの絵付けを参加者の皆さんに体験いただく予定です。


イベント当日は、4/25(金)に発表されたばかりの50周年限定の叡智Ⅱ GBLT996をはじめ(トップ画像のモデル)、クレドールの多くのコレクションが展示されるほか、タッチ&フィールも可能。写真はゴールドフェザーのブレスレットモデル。

 本イベントへの参加ご希望の方は、以下の概要をご確認の上、登録ボタンからフォームにご記入いただきお申し込みください。それでは皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。応募締切は、2024年5月6日(月)23:59までの着信有効となります。

・開催日時:2024年5月31日(金) 18:45受付開始、19:00~21:30(予定)
・開催場所:メゾンドミュゼ 東京都渋谷区渋谷4-2-9
 ※ドレスコード:スマートカジュアル(男性はジャケット着用)
 ※定員:20名(希望多数の場合は、編集部より選考させていただきます)
 ※2名1組、または1名でご応募ください。
 ※お酒の提供があるため、イベントへのご応募は、満20歳以上の方に限定させていただきます。当日、会場でご本人様確認をさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・料金: 無料
・応募締切 :2024年5月6日(月)23:59着信有効

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※応募者多数の場合は編集部より選考となります。当選者へは順次Eメールにて、ハースト婦人画報社よりご連絡させていただきます。落選者にはご連絡いたしません。あらかじめご了承ください。当選者へは、登録フォームでの出欠の確認をいたしますので、そのお返事をもって、参加決定とさせていただきます。 場合によっては、関係者枠開放や増席・キャンセルによって、繰上当選をさせていただきますので、イベント開催日直前の連絡がある場合もございますこと、あらかじめご了承ください。
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